准看護師

パワハラ問題に苦しむ看護師、どんな対策を取ればいい?

パワハラに苦しむ看護師

近年、社会問題となっている「ハラスメント」。特に職場で深刻化しやすいのが、「パワハラ」、つまりパワーハラスメントです。

権限を持つ立場の人が、立場の弱い部下などに対し、力にものを言わせて相手を不快な気持ちにさせたり、尊厳を傷つけたり、不安や不利益を与える行為を指します。


ここでは、看護師の職場でのパワハラと、その対策方法について紹介します。

職場でのパワハラに苦しむ看護師たち



どれぐらいの看護師が、どのようなパワハラを受けているのでしょうか。

パワハラの実態について把握し、なぜパワハラが起きてしまうのか、看護師の心身にどんな影響を及ぼすのかを見ていきます。


看護師の職場、パワハラの実態は?

看護職員を対象に行われた労働実態調査によれば、パワハラをよく受けるという人が4.9%、時々受けるという人が20.7%で、合計すると約1/4の方が「パワハラを受けた経験がある」と答えています。

パワハラを受けた相手は、「看護部門の上司」が最も多く43.0%、続いて「医師」が30.3%、そして「患者、同僚」と続きます。


パワハラの内容では、「暴力的・威圧的な行動」が多く、例えば、「怒鳴り散らす」「自分の責任を部下に押し付ける」「威圧的に発言を押さえ込もうとする」などの行為が報告されています。

同じく「勤務に関してのパワハラ」が多い傾向があり、「休暇を申請すると嫌味を言われたり詮索される」「休暇を取るなら夜勤を増やすよう言われた」「勤務変更を強制される」などが見られます。


看護師の職場、どうしてパワハラが起きやすいの?

厚生労働省による「職場のパワハラに関する実態調査」では、パワハラに関する相談があった職場には共通の特徴・傾向がみられると報告しています。

それは、「残業が多い」「休みが取りにくい」「失敗が許されない」「上司と部下のコミュニケーションが少ない」などの特徴です。


看護師が働く医療の場は、まさにこれらの条件に当てはまっています。つまり元々職場環境として、パワハラが起きやすい傾向があるのです。

さらにその他の職種に比べて、パワハラへの関与者がより多く存在するという特徴もあります。


直属の上司や同僚だけでなく、医師、薬剤師やその他の医療スタッフたち、患者さんやその家族などです。

パワハラをする本人は「業務上の指導」と考えており、パワハラの自覚がないというケースもあります。


パワハラが心身に及ぼす悪影響とは?

パワハラを受けた後の状態に関する調査結果では、パワハラを受けた人の75.6%が「怒り、不満、不安」を感じ、68.0%が「仕事に対する意欲が減退した」と回答しています。

「眠れなくなった」、「通院、服薬した」、「入院した」など、より深刻な影響を受けた事例も見られます。


またパワハラは、職場の人間関係からの切り離しを引き起こします。

パワハラを受けた後に、「職場でのコミュニケーションが減った」と感じたり、欠勤が増えるなど、人間関係が難しくなってしまったという回答が目立ちます。

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看護師がパワハラで悩んだ時の対策は?

職場でパワハラに悩んだ時の対策

調査では、パワハラを受けた40.9%の人が「何もしなかった」と回答しています。

しかし、我慢することでパワハラがエスカレートしたり、心身への影響が深刻なっては困ります。


そこで、看護師がパワハラを受けないための対策を紹介します。


被害を受けた内容を記録する

後々の事実確認で役立つため、「これはパワハラではないか」と感じた時には、その行為を記録しておくようにします。

いつ、どこで、誰が、何をしたのかを、メモや録音などの方法で、記録として残しておきましょう。


周囲の人や、職場の窓口に相談する

周囲の人に相談してみることも、パワハラ対策に有効です。

パワハラの加害者のことを知る職場の同僚や、上司からのパワハラであればさらに上の立場の人に相談してみます。


職場に相談窓口があれば、相談をしてみましょう。行動を起こすことで問題が発覚し、パワハラの相手に何らかの指導や注意がなされれば、改善される可能性があります。

相談を受けた同僚が協力をしてくれて、パワハラのエスカレートを防げるかもしれません。


外部の相談機関に相談する

職場に相談窓口がなかったり、社内では解決が難しい場合には、外部の相談窓口を利用する方法があります。

地域の労働局、労働基準監督署には「総合労働相談コーナー」が設置されており、無料で相談を受け付けています。


法制度や団体、弁護士などの相談窓口を案内してもらえる「法テラス」、最寄りの法務局に設置された「みんなの人権110番」、労働関係の紛争解決を相談する「かいけつサポート」などの窓口があります。

公務員看護師の場合、統括の人事担当部局が相談窓口となります。


部署異動をする

パワハラ問題が改善されない場合は部署異動を希望し、パワハラをしてくる相手から離れるという選択があります。

しかし、異動後も相手と関わらざるをえなかったり、異動先の関係者からもパワハラを受けるという可能性がないわけではありません。


そのような場合には思い切って転職するのも、対策の一つです。

そんな時には、看護師専門の転職サイトをうまく利用してください。


希望する求人について、人間関係はどうか、パワハラなどの問題が起こっていないかどうか、転職サイトのコンサルタントを通じて、事前に確認するようにしましょう。

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まとめ

  • 看護師の1/4がパワハラを経験している
  • 上司や医師からの暴力的、威圧的行動が多い
  • 医療現場はパワハラが起きやすい条件が揃う傾向がある
  • パワハラにより意欲が減退したり、人間関係の悪化が起こる
  • 被害内容を記録に残し、同僚や関係する上司に相談してみる
  • 相談窓口や部署異動でも解決しないときは、転職という選択も

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