准看護師

准看護師って働きながらなれるの?



准看護師という資格を皆さんご存知でしょうか。看護師という職業はみなさんよく知っていると思いますが、実際は「看護師」と「准看護師」という2つの別の資格の人が混ざっています。

ここでは特に「准看護師」という資格に注目して、どうやったらなれるのか、その方法などについて考えていきたいと思います。


准看護師になる方法について

准看護師はもともと戦後の混乱期に看護師(当時は看護婦)が不足していたのを補うためにできた資格で、看護師が国家資格なのに対して、准看護師は都道府県知事が認可する資格であり、根拠が異なっています。

とはいうものの、実際の医療の現場では看護師、准看護師区別なく同じような業務(患者さんの看護など)を行っている場合が多く、実質的な違いはあまりないといっていいかもしれません。

准看護師になるためには次の2つの方法のいずれかを満たして、准看護師試験の受験資格を得る必要があります。


1.准看護師学校、看護短大を卒業



ポピュラーな方法です。高校卒業後、准看護師学校に入学し、所定のカリキュラムを学び、卒業すれば准看護師試験の受験資格を得ることができます。看護短大とは短大の卒業資格も得られる看護科のある短大です。准看護師学校の課程はさらに2つに分かれます。


(1)全日制

朝から夕方まで講義を行う課程です。通常の専門学校と同じようなイメージです。短大の場合は、専門科目のほかに短大としての教養科目などが入ります。学ぶ期間は2年間。2年生のときには実際の病院での看護実習が入ります。

週3日、通日のカリキュラムが多いので、残りの日はアルバイトなどに充てることもできます。通常の大学生などと同じようなイメージですね。


(2)定時制

高校の定時制などと同じような感じで、平日の午後や夜間に授業を行います。全日制と比べて授業時間の確保が大変なので、週3日ではなく、週5日授業を行うところが多いようです。 基本的に正看護師になるための学校は、夜間にカリキュラムを開設しているところはありませんが、准看護師学校の場合、ごく一部ですが夜間に授業を行うところは存在しているようです。そこならば、社会人でも働きながら通うことが可能です。


2.高等学校衛生看護科を卒業

高校の中には看護科を設けているところがあり、そこを卒業すれば准看護師試験の受験資格が得られます。高校ですので通常は3年間、定時制の場合は4年間(以上)学習することが必要です。

もっとも早く准看護師になるためにはこのルートになりますが、看護科を設けている高校は多くないので意外と狭き門です。


准看護師試験について



上記の課程のいずれかを修めて、准看護師試験の受験資格を得たのちに、実際の准看護師試験を受験することになります。

初めに書いたように、准看護師試験は国家資格ではなく、都道府県単位で知事が認可するもので、全国統一の試験ではありません。ただし、47都道府県それぞれ受験できるということではありませんが、違う日であれば複数回(違う都道府県)での受験は可能です。

試験日は2月中旬~下旬で、日曜日に指定されることが多く、現在では試験地域を全国8ブロックに分かれれています(逆にいうと、この各ブロックの試験日が重ならなければ複数回受験できるということです)。

このようにして准看護師試験に合格すれば准看護師として働くことができます。なお、准看護師資格は都道府県知事認可の資格ですが、ほかの都道府県でも有効です。(つまり、東京都の試験を受けて合格した人が、長野県の病院で働くことも可能だということです)。

現状、准看護師は終身資格なので一度合格すればずっと有効です(犯罪などをして剥奪されない限りはということです)。


准看護師から正看護師を目指す

せっかくなので准看護師から正看護師になる方法も書いておきます。正看護師(正しくは「看護師」)と准看護師は違う資格ですが、准看護師として10年以上の実務経験があれば、「看護専修学校」の通信講座の受講で、正看護師試験の受験資格を得ることができます(通っても構いません)。

准看護師として働きながら勉強できるので、効率がよく、実際の待遇や収入は正看護師のほうが高いので、キャリアアップを目指す方にはお勧めです。


社会人から准看護師を目指す

定時制で時間が遅い准看護師学校であれば、社会人として働きながら准看護師試験の受験資格を得る=准看護師学校を卒業する、ことも可能です。肉体的にも精神的にも大変ではありますが、不可能ではありません。

一方で、いきなり正看護師を目指そうとすると、現状のカリキュラムでは社会人との二足のわらじで勉強するのはまず不可能です。そこは必要なカリキュラムが少なくなりやすい准看護師だからこそ、働きながらの資格取得が可能なのです。

もちろん、一旦社会人を止めて、准看護師に通っても十分に間に合います。年齢制限はないので、何歳からでも試験に合格できれば准看護師になれます。

このようにして、いろいろなルートから准看護師になることが可能で、年齢的にも間に合わないということはありません。もし、社会人になって看護の世界で働くことが諦められないのであれば、方向転換をすることも可能だということです。


准看護師を目指す30代、40代が増えています



30代男性、崖っぷちからの復活劇

35歳独身男性です。この度、准看護師試験に合格し、都内の某病院での勤務が決まりました。 「男で」「それも『准看護師』!?』と友人からはいわれます。確かに、男性で看護師ということ自体珍しいことですし、それも看護師の補助的なイメージのある准看護師というと、かなり「下」に見られてしまうこともあります。

これまでのキャリアをなげうってこんな選択をしてしまってよかったの?とというのが周囲の正直な反応です。収入の面からいっても、これまで勤務していたメーカーからはかなり下がると思います。

でも、前の会社ではかなり追い込まれていました。メンタルが持たなかったんです。30代半ばになると将来の幹部候補生と、そうではない人と、出世街道の選別が行われます。私は仕事の成績は悪くなかったんですが、社内の人間関係が苦手で、仕事とは関係ない部分でいろいろ気を使うのに本当に疲れてしまいました。

そんな中で「本当に自分がやりたいことはなんだろう」と考えてときに、人の命を助ける仕事がしたい、という結論になりました。医師を目指すなんてできません。でも、どうしても人を助けることがしたくて、何かないかと思った時にたどり着いたのが准看護師だったんです。

看護師の世界が「女性社会」であることは承知していますし、若い女性たちに混ざって30代の男性がいることは奇異に映るかもしれません。でも、新しい世界に踏み出したく、そうでないと、私が壊れてしまいそうで・・・。

そんな「逃げ」ではないですが、新しいフィールドへ踏み出すためのパスポートとして、私は准看護師を選びました。在職中から夕方からの准看護師学校のコースに通って、後半の1年は会社を辞めて、学校に専念しました。「退路を断つ」やり方でしたが、幸い男性の看護師さんがほかにもいるメンタルクリニックへの就職が決まりました。

メンタルクリニックは心を病んでしまった社会人の患者さんも多く、その気持ちがわかる看護師はむしろ心強いと歓迎されました。 私の場合は幸運なケースかもしれませんが、このように人生再スタートを切れたことに感謝しています。


40代女性が小さいころの夢をかなえた

42歳の既婚女性です。25歳で結婚し、子どもが高校生になりました。実は今、准看護師学校に通っていて今度、住んでいる県の准看護師試験を受けるんです。

「何でこの年になって・・・」と思う人もいらっしゃるかもしれません(というかみなさんそう思いますよね)。私は子どものころから漠然と看護師になりたいと思っていました。それは漠然とした思いであって本気で目指そうとしていたわけではありません。看護師さんが大変な仕事だというのは、病院に行った時も見ていましたし、自分には務まらないだろうな、と思っていました。

そんな感じで、漠然とした思いはあっても、普通に短大を出て就職して、そこで出会った人と結婚しました。普通の人生ですよね。「これでいいのかな」と思っていたんですが、長男が中学生の時に、不注意で階段から転げ落ちてしまい、一時半身不随になってしまったことがありました。

脊髄を痛めたんですが、首から下が動かなくなってしまった時もあって、目の前が真っ暗になりました。幸い、しばらくして回復し、特に後遺症も今のところなく、元気に高校に通っているのですが、その入院中に看護師の方がすごく励ましてくれたんです。

息子の看護はもちろんですが、精神的な面でも私たち家族の支えになってくれました。「きっとよくなりますよ」と言ってくれたのがどれだけうれしかったことか。

そこで私の中の何かが目覚めて、この年からでも看護師になれないのかな?と本気で意識し始めました。夫からは「何をバカなことをいっているんだ!」と笑われてしまいましたが、いろいろ調べると准看護師ならば、家庭で主婦をしながらでも勉強できて、実際の職場も非常勤で勤務することができるということを知りました。

けがから回復した息子からも「お母さんがやりたいならやってみれば!」と後押ししてもらいました。息子のこともあり、人生何があるのかわからないので、許すことならできることをしたいと思い、夫を説得して准看護師学校に通い始めた次第です。

幸い、午後だけの授業で夕方には帰れるので、食事の支度や家事も問題なくこなすことができました。 今は2月に行われる准看護師試験の受験勉強を行っています。実際受かるかどうかわかりませんが、合格すればできる範囲で、准看護師として働きたいと思っています。

お金とかそういう高望みはしないので、近所のクリニックでお年寄りやお子さんの助けになることができればと思っています。この年でも夢をかなえることができそうなのでわくわくしています。

まとめ

  • 准看護師になるには、高校の看護科・准看護師学校の卒業が必要
  • 社会人でも働きながら勉強することが可能
  • 准看護師資格で経験を積んで、正看護師へのキャリアアップもできる
  • 30代、40代から准看護師を目指す人もいて、事実それが可能である

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